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投票率80%のまちをつくる

はちマルカレッジ

そんなまち、ありえると思いますか?
ちなみに国分寺市では、2017年に行われた市長選挙の投票率は55%でした。

もちろん投票率がすべてではないと思います。
単純に投票率を上げることだけを考えるなら、罰則を設ける、大きなインセンティブをつけるといった方法が思いつきますが、そういうことを考えたいわけではありません。

変わるといいなと思っているのは、政治への意識、政治との関わりです。
もっと普段から、政治について気軽に話せるようになるにはどうしたらいいだろう。家庭で、職場で、まちのカフェで。「自分の意見」になんかいく手前で、政治について不思議に思うことを話せたり、自分の分からないことを素直に分からないと言えたり。

・市議会を傍聴しに行ったことはありますか?
・市にいくら税金を納めたか知っていますか?(その使われ方は?)
・近くの公園の使い方を決めているのは誰だか知っていますか?
・憲法ってなんで大事なんですか?

まるで小中学校の社会科見学や授業のようですが、大人になった今だからこそ、そういうことを仲間と楽しく、でも真剣にやってみたら、面白そうだと思いませんか。

そして政治とは、選挙のことだけを言うのではないでしょう。政治とは、本当は、直接・間接にぼくらの日々の暮らしをつくることであり、その担い手は政治家だけではなく、ぼくら一人一人のはずです。自分は今、カフェのスタッフとして働いていますが、カフェを通じてまちの人たちと関わって、お祭りをやったり、地域に開いた食堂をやったり、お米を育てたりしています。そこに税金は出てきませんが、でもこうした一つ一つだって、利害関係者がいて、そこでの調整があって、ぼくらの生活に影響があって、意味があって、見ようによっては政治活動と言うことだってできるんじゃないかとも思うのです。

こういう風に、政治への意識、政治との関わりが変わっていけば、長い年月をかけて、まちの投票率は自然と上がっていくだろうと思うのです。別の言い方をすれば、投票率は、そのまちの人々の政治への意識、政治との関わりをはかる一つのバロメーターになりうるのではないかと思うのです。

近年の選挙を分析してみると、もっとも投票率が低いのはいつも20代です。たとえば、2017年の国分寺市長選挙、20~24才区分の投票率が29.6%で最低、25~29才区分も31.3%でした。ここの投票率がもし80%になることがあったら、それだけで全体の投票率は7ポイント上昇することになります(55%→62%)。そこにさらに10代と30代まで加わったならば、69%になります。

もちろん政治は若者だけでやるものではありません。ただ、こうした世代が動くことがあれば、そのことはおそらく他の年代に対しても前向きな影響を及ぼすだろうと思います。カレッジマスターである自分(鈴木)が今、21歳であることもあり、本カレッジではこうした若い世代への目線を大事にしたいと考えています。

机の上で学ぶだけでなく、小さかったとしても行動する、実践する、がこのカレッジのモットーです。
ちょうど今、都知事選(7月5日)を控え、来年の6月下旬~7月上旬には国分寺市長選も予定されています。それらの選挙で、すぐに投票率80%が実現するとは思いませんが、それでもこれらの機会は、またとない「教材」ともなってくれるだろうとも思います。
そして、こうした試行錯誤が国分寺市にとどまらず、他のまちにも波及していくようなことがあったなら、それはもう一つのニュースだろうと思うのです。

あなたのまちから、始めてみませんか。
お申込み、お待ちしております。


カレッジマスターより

ぼくが政治に関心をもったのは、昨年7月の参議院議員選挙前のことでした。当時、クルミドコーヒーのスタッフであった今田順氏がスタッフ向けに企画してくれた、「政治について考える朝」に参加したことがきっかけです。

それまでもニュースを見たり、選挙のたびに投票へ行ったりはしていたものの、「誰に投票しようと思うか」と、他の人と、自分の意見もまじえながら政治について話すというのは初めての経験でした。
この時間がとても楽しかったことを覚えています。知識が足りない部分や、意見が違うこともありましたが、「選挙」「政治」や「民主主義」の入り口に触れることができて、とても面白かったのです。そこからぼくは興味をもって、市議会を訪れたり、過去の投票率を調べたりするようになりました。

政治について自分なりに考えるなかで、気がついたことがあります。
それは、政治って本来は、身近なものなのではないかということです。
家事の分担について家族と話し合うことだって、予算と相談しながら文化祭の出し物を決めることだって、お店の新しいメニューを考えることだって、広い意味で言えば「政治」なのではないでしょうか。そしてその過程が、民主的であったり、独裁的であったりして、それぞれのよさや難しさを感じたりします。

なのに、主語が「都」や、「国」となると、途端に自分とは遠い存在になってしまいます。不思議だなと思う反面、その感覚は僕もわかります。

だからまずは、主語を小さくして、「まち(国分寺など)の政治」について考えることからはじめたいと思っています。
ぼく自身が、実際にやってみようと思っていることは、たとえば下記のようなことです。

・今年7月の東京都知事選、ビフォー&アフター
・市議会や都議会に行ってみる
・ネット投票の可能性を調べてみる
・「民主主義、実は求められていないんじゃないか」アンケート
・「まちを思い通りにできるとしたら、どうなるといいと思う?」を話す会
・まちの中の広場での青空意見交換会

大きな社会から見たら、とても小さな一歩かもしれません。
でも何事もまずは、その小さな一歩を踏み出すことから始まります。

カフェから始めるレボリューション。
ご一緒に歩んでくださる方、お待ちしています。

投票率80%のまちをつくる

はちマルカレッジ 概要

テーマ投票率80%のまちをつくる
カレッジマスター鈴木弘樹
サブカレッジマスター影山知明
開催時期2020年6月~2021年7月
開催回数19回程度
曜日・時間日曜 9:00~11:00を原則とする
メインキャンパス

クルミドコーヒー、胡桃堂喫茶店など

(国分寺市内を中心とする)

卒業資格投票率を上げる方法を自分なりに考え、実施する ※規模の大小はまったく問わない。自らの住む自治体の選挙で可
参加費

社会人:55,000円(税込)

学生 :35,000円(税込)
※ぶんじでの支払い可
※分割払い応相談

定員15名
最少催行人数5名
応募〆切2020年6月24日(水)24時 ※延長しました
選考

万が一、申込者数が定員を上回った場合は、エントリーフォームの内容に基づき、カレッジマスターにおいて選考を行います。また定員内であっても、お申込みをお断りする場合があります。

選考結果の通知

2019625日(木)24時までにメールでご連絡します。

※延長しました

振込期限2020年7月3日(金)18時 ※延長しました
特徴

・市議会や都議会の傍聴、デモへの参加・見学等、足を動かした学びも行う

・まちに開いた企画を行う際、クルミドコーヒー・胡桃堂喫茶店を使うことが可能

 (要相談)

・参加者特典
 (1,000ぶんじ、学びに関する好きな本1冊(2,000円以内))
facebook を使用できることを条件とします

 (日々のやりとりに使用します)

日程
(予定)

1回 6/28(日)

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東京都知事選挙 7/5(日)
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2回 7/12 (日)

3回 7/26 (日)

4回 8/9 (日)

5回 8/30(日)

6回 9/20 (日)

7回 10/11(日)

第8回 11/8(日)

第9回 11/29(日)

10回 1/10(日)

11回 1/31(日)

12回 2/21(日) ※市議会傍聴(予定)

13回 3/14(日)

14回 4/4(日)

15回 4/25(日)

16回 5/16(日)

17回 6/6(日)

18回 6/27(日)

-------
国分寺市長選挙 6月下旬〜7月上旬
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19回 7/18(日)


(※日程は変更される可能性があります)

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田村 民子

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