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「一つ一つのいのちが大切にされる社会」なんて本当につくれるのか?

ファンタジー学部 2026

こんにちは。
クルミドコーヒー/胡桃堂喫茶店 店主の影山です。

 

2024年12月1日、自分にとって2冊目となる本『大きなシステムと小さなファンタジー』を発刊しました。
これはぼくにとっては、この先の人生に向けての所信表明のような本で、ぼくはここから自分の地元・国分寺で、この本に書いたことの実現に向けて全力投球していくつもりです。

 

そして、ずっと切望し続けているのが、仲間との出会いです。
ぼくは、日本各地に、それぞれがそれぞれの言葉遣いをしながらも、でもどこか思いに通ずる部分を持ったような取り組みがたくさんあることを知っています。あるいはその少し手前の、思いの芽のようなものがたくさん存在することを知っています。それらが出会って、刺激し合い、学び合い、関係し合ってゆくことができたなら。「一が多となり、多ゆえに一が育つ」ような場であり関係性を、共に育んでいくことができたなら。それは、一つ一つにとっても、全体にとっても、とても大きな力になるだろうと思うのです。
そして、そうした相互作用であり同時多発的なうごめきの先でようやく、本のテーマである「一つ一つのいのちが大切にされる社会」は見えてくるのではないかと思っています。

 

そんな思いを込めて、ここに新しい学びの場の創設を呼びかけます。

 

 

名前を「ファンタジー学部」としました。
なんだそれと思われるかもしれませんが、「ファンタジー」とは「創造的な想像力」。足下を見つめること、現実を捉えることはもちろん大事ですが、それだけだとどうしても辛くなってしまいがちです。ここは少し目線を上げ、まだここにはないものへの想像力を創造的にはたらかせてみるのはどうだろう。──既成概念にとらわれない一人一人の自由な発想こそがぼくらの未来をつくるのだ──という思いを、この名称に込めています。

 

『大きなシステムと小さなファンタジー』は、ぼくからこの場への呼びかけ(コール)です。
ここに正解が書かれているとぼくが思っているわけでも、これをみなに理解させたいと思っているわけでもありません。「ぼくはこう思うし、こうやってきたんだけど、どう思う?」という場に向けての最初の発話です。ですので、それへの応答(レスポンス)は縦横無尽でいいわけですけど、でもそこに、ある種の共通言語のようなものがあることで、より深く、より遠くまで一緒に行けるような気がしています。

 

ある人に、この本は「ポリフォニー(多声音楽)」なのですねと言われました。
ポリフォニーとは、「複数の独立した旋律線(声部)が、それぞれの独自の動きを保ちながら協和して進行する音楽様式」のこと。確かに、と思いました。
この本にはいくつもの「旋律」が流れています。それらのいくつかは章という形で区切られてはいるものの、区切りなく、本全体を通じて流れている旋律たちも多く、それらが随所に入り交じるようにして顔を出してきます。そうした本だからこその面白さがあるのだと、著者としては思っているのですけど、でも一方そうした本だからこそ、なかなか読み切れない、消化し切れないという声をいただくこともあります。

 

そこで、本学部では、そうした一つ一つの「旋律」に注目する形で、議論や学びを深めていきたいと思っています。
具体的には、本の内容を、個々の旋律へと分解してみたのが以下の図です。

 

 
<私>を起点として、そこから広がっていく世界があり、それを多くの場合は空間的な距離によって切り取って、それぞれの体系化を試みている内容がまずある。そして、それらをはさみ込むようにして、ぼくらのすべてを受け止め、促し、共に世界をつくってくれている目に見えない力としての「自然の理」と、「創造的な想像力」への参照が随所にあって、全体を通じての水先案内人がミヒャエル・エンデであるという。
もちろんそれらの間に明確な線が引けるわけでもないのですけど、こうした分解は、本という音楽全体を理解するときの手がかりにはなるのではないかと思います。

 

4月から9月まで、一つの月に一つの「旋律」を扱っていきます。
そして参加してくれる人には、どこか一つの月(旋律)を担当してもらいます。自分の興味や活動分野など合わせて選んでいただけるといいと思いますが、あえて、普段あまり触れないようなテーマに飛び込んでみるのも面白いのではないかと思います。自分の世界を広げると思って。
担当することになった月では、自分なりのテーマ(問い。疑問文の形になっているといいと思います)を持って、仲間の力も借りながらそれを深め、最後は全体で発表をしてもらいます。その過程を、およそ2週間ごとの<予備戦>と<本戦>とで受け止めていきます(詳細後述)。

 

月ごとの旋律/テーマは下記の通りです。

 

3月 ウォーミングアップ ~ガウディとサグラダ・ファミリア~
─ ─ ─
4月 資本主義社会をどう生きる?
5月 自分の時間を生きるには?
6月 ▽の組織論 ~いかし合う関係と場の力~
7月 ミヒャエル・エンデとファンタジーの力
8月 社会システムをひっくり返す? ~経済、政治、教育~
9月 自分たちの力で、自分たちのまわりから面白くする ~コモンズ、自治~
─ ─ ─
10月 大きなシステムと小さなファンタジー

 

10月には、個々の旋律を離れて、もう一度、本全体をテーマにします。

 

今回、全国からも参加してもらえるよう、ZoomやYouTube、Discord等のオンラインツールを用いて開催します。
でも並行して、各地でリアルなイベントも企画できたらと思いますし、参加者同士が互いに行き来するようなことにもつながっていったらいいなと思っています。

 

<開催形式>

・月に1つのテーマ(旋律)を扱います。
・月に2回、対話会を行います。1回目を<予備戦>、2回目を<本戦>と呼びます。※本当は「戦い」のアナロジーをあまり使いたくはないのですが、自分がプロレス好きなのと、分かりやすさもあるかなと思い、時にこうした用語を使わせてもらいます。
・各月のテーマを担当するメンバーは、最大7名とします。担当者は<本戦>時、各15分の持ち時間の範囲で、自分の深めたテーマについての発表(+討議)を行ってもらいます。
・月ごとに参考文献もご案内します(読了が必須ではありません)。
・10月は、チャンピオンカーニバル(仮称)です。4~9月それぞれの月の担当メンバーから1名、みなの投票でMVPを選び、10月の回にも参加してもらいます。

 

<リングサイドメンバー>

・上記担当者が、「リングに上がって、互いにぶつかり稽古をし合う<リングインメンバー>」だとすると、今回それとは別に<リングサイドメンバー>の募集も行います。
・リングサイドメンバーは、上記<予備戦>や<本戦>にリアルタイムで立ち会い、チャットやコメントの形で参加します。
・<予備戦>や<本戦>の終了後、<乱入戦>の時間を設けます。そこではリングサイドからリングに上がり、討議・対話に参加することができます。
・日常的なDiscord上でのやり取りにおいては、リングインメンバー/リングサイドメンバーの区別なく、討議・対話を行います。
・いつか「リングイン」したいとは思いつつ、時間や心の準備の面で今はまだ…という方や、単純にこの場での討議・対話に興味がある、立ち会ってみたいと思われる方におすすめの参加方法です。

 

<マンスリーボス>

・各月のテーマごとに、専門的な知識や経験を持ち、一人一人の探求をサポートする存在として<マンスリーボス>がいます。
・マンスリーボスは、<予備戦>や<本戦>のリングにも上がり、そこでの討議・対話に参加します。
・日常的なDiscord上でのやり取りにも登場します。特にマンスリーボスを務める月においては、討議・対話を活性化させる役割を担います。
・具体的な顔ぶれはページ下部で紹介します。

 

<その他>

・<予備戦>や<本戦>にリアルタイムで参加できない人のために、読書会の様子は録画し、メンバーはいつでも見られるようにします。
・ファンタジー学部の運営を支える事務局チームを編成します。
・メンバーのプロフィールページを作成し、相互に閲覧できるようにします。
・リングインメンバー/リングサイドメンバー共に、卒業要件の一つとして5,000字以上のレポートを提出してもらいます。希望する人は、『大きなシステムと小さなファンタジー』特設サイトに準備予定の「第11章のページ」に掲載することもできるようにします。

 

それなりに熱く、でも楽しくやっていきましょう。
ご参加、お待ちしております。

 
 

【関連動画】

『大きなシステムと小さなファンタジー』発刊記念イベント① 〜本づくりについて〜(2025年1月27日)
 

 

【参考文献】

『大きなシステムと小さなファンタジー』影山知明(クルミド出版)
『ガウディの伝言』外尾悦郎(光文社新書)
『シン・アナキズム~世直し思想家列伝~』重田園江(NHKブックス)
『植物は〈知性〉をもっている』ステファノ・マンクーゾ、アレッサンドラ・ヴィオラ(NHK出版)
『エンデを旅する~希望としての言葉の宇宙~』田村都志夫(岩波書店)
『<私>時代のデモクラシー』宇野重規(岩波新書)
『社会問題の核心』ルドルフ・シュタイナー(春秋社)

 

▽4月のマンスリーボス

 

藤井雅巳(ふじい・まさみ)

1978年埼玉県生まれ。地域資本家。
早稲田大学政治経済学部卒後、政府系金融機関を経て、コンサルティングファームに入社。最年少にてコンサルタントから執行役員へ昇格し、多くの再生案件に関与。
その後、独立系投資ファンド株式会社ジェイ・ウィル・パートナーズで、地域活性化ファンドの設立や多くの医療機関をはじめとした事業承継や再生支援投資を担当。
2017年3月に地域資本主義を提唱し起業。一般社団法人地域包括ケア研究所代表理事および株式会社みやび&カンパニー代表取締役に就任。同11月、一般財団法人ひふみ会まちだ丘の上病院の経営を継承し、理事長就任。
米国公認会計士(デラウェア州登録)、北里大学医学部非常勤講師。

 

▽5月のマンスリーボス

 

青山貴子(あおやま・たかこ)

山梨学院大学学長/C2C Global Education Japan 理事。専門は社会教育、メディア文化史。
人々の学びのあり方に関心を持ち、生涯学習の視点から「これからの学び」を考えている。大学運営に携わりながら、地域と学校、人と人をつなぐ場づくりにも取り組む。山梨と東京の二拠点を行き来しながら2児の子育て中。胡桃堂喫茶店での「朝モヤ」進行役を時々担当している。

 

▽6月のマンスリーボス

 

乾真人(いぬい・まさと)

株式会社手放す経営ラボラトリー 取締役
株式会社Greenprop C間O
クロスクローバー株式会社 事業部長
誰もが感情を表現できるテーマパークを作る夢を抱き、広告代理店で遊園地などの企画開発に従事。独立してオリジナル化粧品事業で資金調達を試みるも、詐欺などで人間不信に陥る。一時引きこもり、ネット販売で生計を立てる日々を送る。
そんな中、書籍「ティール組織」で、誰もが自分の感情を解放して働ける組織があることに感銘を受け、自律分散的な組織のあり方を探求。現在は株式会社手放す経営ラボラトリーの取締役として、誰もが感情表現できる組織を作るプログラムDXO(ディクソー)を開発し、年間100以上のテーマパークのような組織作りを伴走している。

 

▽7月のマンスリーボス

 

山口吉郎(やまぐち・よしろう)

ブックデザイナー。国分寺市在住。大学卒業後、出版社、広告制作会社に勤務し2018年独立。現在は山口桂子とともにatelier yamaguchi(アトリエ・ヤマグチ)にて書籍の装丁/デザインをおこなう。『大きなシステムと小さなファンタジー』のブックデザインを担当。
2023年夏、信濃町黒姫童話館で開催された「エンデキャンプ」へ参加し、エンデの創る〈物語の力〉に大いに感銘を受ける。2024年秋、エンデ学会にて〈ミヒャエル・エンデの絵本の世界〉を発表。エンデの作品を未来につないでいくために、絶版の絵詩集『影の縫製機』の新装復刊プロジェクトを発起し、2026年春に復刊予定。エンデの作品・言葉を伝えることに取り組む。
『トランキラ・トランペルトロイ がんばりやのかめ』に登場する、自分の心で決めたことを信じ、強い気持ちで歩き続けるカメに心惹かれます。

 

▽8月のマンスリーボス

 

萩原麻奈美(はぎわら・まなみ)

大学時代、社会学を通じて社会構造の不条理さに問題意識を抱き始める。卒業後、世界各地を旅するなかで既存のパラダイムを転換しようとする社会活動家たちの姿に魅了され、彼らのライフヒストリーの共通性と、その背後にある社会背景をテーマに研究。
その後、ビジネスの力を使って「より居心地の良い社会のしくみづくり」に貢献することを目指し、コンサルティング企業やIT企業にて、世界の多様な地域における公衆衛生・教育・雇用などの暮らしの土台となる社会課題の解決に関する事業、国内における高齢者のQOL向上・労働者の幸福度向上・地方創生に関する事業等に携わる。

 

▽9月のマンスリーボス

 

柏木克友(かしわぎ・かつとも)

QURUWA7町・広域連合会 次世代の会 副代表/株式会社Q-NEXT 代表取締役社長。岡崎市QURUWAエリアにて、行政や企業と連携し「まちの記憶の継承と新価値創出」を掲げた持続可能なまちづくりを推進。
個人では合同会社かしわぎ代表として、理学療法士の知見を活かしたパーソナルジム、国家資格キャリアコンサルタントによるコーチング、シェアハウス運営などを展開。
また「おかすけねっと」代表として、高齢者の困りごとを多世代で支える有償ボランティアの仕組みを構築。専門性を活かした地域コミュニティづくりを通じ、身体・キャリア・地域の側面から暮らしのサポートを目指す。

 

<呼びかけ賛同人>

小松あかり(鎌倉FMパーソナリティ、#1ページずつラジオ)
https://www.instagram.com/komatsu.akari/
中村真紀((株)まんま代表取締役/CNVC認定トレーナー/サツドラホールディングス(株)取締役CHRO/地域通貨い〜とmo運営)
https://www.facebook.com/share/18B6MmmZTm/?mibextid=wwXIfr
 
 
ご応募、お待ちしております!

「一つ一つのいのちが大切にされる社会」なんて本当につくれるのか?

概要

名称ファンタジー学部 2026
テーマ「一つ一つのいのちが大切にされる社会」なんて本当につくれるのか?
カレッジマスター影山知明
サブカレッジマスター浅田圭美
アシスタント柏岡紗季、田村真以
開催時期2026年3月~11月
開催回数16回
曜日・時間土曜もしくは日曜の9:00~11:30を原則とする ※日本時間
メインキャンパス

・対話会は、全国から参加してもらえるよう、ZoomやYouTubeを用いてのオンライン開催とします。
・また、日常的なやり取り用に、コミュニケーションツールDiscordを活用します。
・随時、オフラインでも顔合わせをできる機会を設けられたらと思います。

卒業資格

・5,000字以上のレポート提出
・ご提出いただいたレポート、希望する人は、『大きなシステムと小さなファンタジー』特設サイトに準備予定の「第11章のページ」に掲載させていただきます。

参加費

<リングインメンバー>

55,000円(税込)
※ただし、2026年3月1日時点で35歳未満の方は、38,500円(税込)とします。

<リングサイドメンバー>

30,000円(税込)

定員80名(リングインメンバー:42名、リングサイドメンバー:38名)
最少催行人数12名
応募〆切【第一次】2026年3月9日(月)24時、【最終】2026年3月23日(月)24時
選考

【第一次選考】

2026年3月9日(月)24時までのエントリー内容に基づいて、第一次選考を行います。
それ以降もエントリーは可能ですが、月によっては「リングイン枠」が埋まってしまう可能性もありますので、早めのエントリーをおすすめいたします。

【第一次】、【最終】ともに、エントリーフォームの内容に基づき、カレッジマスターにおいて選考を行います。
※定員内であっても、お申込みをお断りする場合があります。

選考結果の通知

【第一次】は、2026年3月10日(火)24時までに

【最終】は、2026年3月24日(火)24時までに

いずれもメールでご連絡します。

振込期限【第一次】2026年3月18日(水)18時、【最終】2026年3月27日(金)18時
特徴

・本学部は「研究」を目的としていません。それぞれのフィールド、それぞれのやり方で構いませんので、具体的な「実践」へと結びつけてもらえることを望みます。

日程
(予定)

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【3月】ウォーミングアップ ~ガウディとサグラダ・ファミリア~
 3/28(土)
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【4月】資本主義社会をどう生きる?
 4/12(日)予備戦、4/25(土)本戦
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【5月】自分の時間を生きるには?
 5/17(日)予備戦、5/31(土)本戦
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【6月】▽の組織論 ~いかし合う関係と場の力~

 6/14(日)予備戦、6/28(日)本戦

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【7月】ミヒャエル・エンデとファンタジーの力

 7/11(土)予備戦、7/26(日)本戦

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【8月】社会システムをひっくり返す? ~経済、政治、教育~

 8/9(土)予備戦、8/29(土)本戦

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【9月】自分たちの力で、自分たちのまわりから面白くする ~コモンズ、自治~

 9/13(日)予備戦、9/26(土)本戦

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【10月】大きなシステムと小さなファンタジー

 10/11(日)予備戦、10/25(日)本戦

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 11/8(日)感想戦


(※日程は変更される可能性があります)
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