HOMEカレッジ一覧 > クルミドコーヒー解剖学 第二期

こんにちは。クルミドコーヒー店長の合地です。
2022年秋に開講しました「クルミドコーヒー解剖学カレッジ」。
この度、第二期を開講いたします。

 

こちらは9/30(日)に行いましたオンライン説明会の動画です

 

クルミドコーヒーは2024年10月1日で16周年となります。

 

西国分寺にぽとりと落ちた、1つの種。
ゆっくりと根を生やし、小さな芽が顔を出し枝葉を伸ばし
実が成ったと思ったらまた種を落として芽吹いて・・を繰り返し
少しずつ小さな森に育ってきたように感じています。

 

ただ、この小さな森も自分たちの力だけで育ってきたのではありません。
小さな生き物たちが集まってきて
太陽の光が注がれ、雨に打たれて、風に吹かれて
いのちが循環してきたからこそ、森は育まれるのです。

 

その森には、たくさんのいのちが生きています。
私たちスタッフだけでなく、お客さん、
お世話になっている農家さん、言葉を綴るあの人たち、
まちの仲間のお店やこのまちに暮らす人たち、
今は少し離れた場所にいるあの人たちも。

 

今回のカレッジは
この「クルミドコーヒーの森」を一緒に歩いてみませんか、というお誘いです。

 

このカレッジに参加したからといって
確実に得られる知識やスキルがあるわけではきっとありません。

 

ただ、いつもと違う環境、人と関わることで、得られる気づきはあるかもしれません。
それはよい気づきかもしれないし、反面教師的なものであるかも。

 

クルミドコーヒーという、
一つのいのちの循環に、あなた自身も身を置くことで
これからの人生の指針や生活のヒントを見つける機会になったら大変うれしいです。

 

「クルミドコーヒー解剖学カレッジ第二期」では
身体をつかって、手を動かして、
お店を取り巻く種々の取り組みを体験していきます。

 

具体的には…
●クルミドコーヒーをつくってきた仲間たちから話を聞いてみよう
●“すぐとなり”にいる農家さんに会いに行こう
●まちのお祭に参加してみよう
●まちとともに暮らす「ぶんじ寮」を訪問してみよう
●まちの食堂「ぶんじ食堂」を自分たちでやってみよう
●創造性の熱を感じられる「文学フリマ」に参加してみよう
(内容は変更となることがあります)

 

森を歩いていると、木漏れ日の美しさに気づく人もいれば
鳥の鳴き声の綺麗さに気づく人もいますね。
集まる人によって、それぞれにきっと色々な気づきがあるのだろうと思います。

 

一緒に森を歩いてみませんか。お待ちしています。

 


<スタッフトーク登壇者紹介>

●吉間久雄さん(胡桃堂喫茶店スタッフ)

初代クルミドコーヒー店長を務め、仲間とともにクルミドコーヒーの礎を築く。
自身の屋号「吉間デザイン」を立ち上げ、クルミドコーヒーにまつわるデザインワークを開拓する。
2018年から姉妹店胡桃堂喫茶店の立ち上げに関わる。2021年まで胡桃堂喫茶店の店長を経験し、現在は双子のお子さんの育児と喫茶店スタッフの両立に加え、珈琲の自家焙煎にも挑戦している。

●髙井智之さん(クルミドコーヒースタッフ/TakaiTOCoffee店主・焙煎人)

2012年よりクルミドコーヒーでの勤務をスタートさせる。
オープン当初から珈琲を担当していたスタッフの卒業をきっかけに珈琲の世界に足を踏み入れる。学びを深める中でその奥深さに魅了され、自家焙煎を始め、珈琲豆の販売を行うようになる。
現在はクルミドコーヒーのカフェスタッフを続けながら国分寺市日吉町にてコーヒーロースター「TakaiTOCoffee」をパートナーとともに営んでいる。
クルミドコーヒーの季節の珈琲シリーズは「TakaiTOCoffee」が監修している。

●寺井暁子さん(クルミド出版『10年後、ともに会いに』『草原からの手紙』著者)

作家、旅人。
27歳のとき、1年をかけて、世界の各地で生きるかつての友を訪ねて旅をする。帰国直後、クルミドコーヒーで影山と出会い、本づくりがはじまる。以来、クルミド出版より2冊の本を刊行。
「本づくりのほの字も分からないところから、一緒になって道を切り拓いた戦友です」(影山談)。
今も、遠い場所人やの心をめぐる旅を続け、その光と影をみずみずしい言葉でつづり続けている。

●小島理絵さん(クルミド出版メンバー、元クルミドコーヒースタッフ)

クルミドコーヒー在籍時、クルミド出版の立ち上げの中心メンバーとして奮闘し、卒業以降も、ときに近くから、ときに遠くから、関わり続けてくれている。中でも北から西まで、日本中の主要都市で開催される「文学フリマ」への出店回数はおそらく日本有数。製本がとても上手。校正の力は天才的。
大学教育にずっと関心があり、今は大学職員として学生向けのキャリア教育に従事している。

●沖居未佳子さん(元クルミドコーヒー店長)

2011年から2024年6月までクルミドコーヒーに在籍。
入社当初から、多くの飲食店勤務、パン職人の経験を生かし「からだリセットスープ(仮)」、「クルミドモーニング」、「クリスマスのシュトーレン」「クルミドサンド」などクルミドコーヒーを語る上で欠かすことの出来ないメニューの数々を生み出した。
店主の講演会やまちの取り組み、スタッフ主催のイベント運営などにも率先して参加し、現在も、がんばる仲間に手を差し伸べてくれている。

 


<カレッジマスター合地より>

「クルミドコーヒー解剖学カレッジ」の第一期でのテーマは
「自分は“何を大事にしたいのか”を考え、言語化する」というものでした。

 

ちょうど第一期のテーマを考えている頃は
コロナ禍による混乱も少しずつ落ち着き、
世の中も「日常」を取り戻そうと一生懸命動き始めていた時期でした。
その中で、カフェという存在は、生活の必需品という枠からは抜け落ち、
余裕があれば行くけれど、余裕がなければ行かない場所。
世の中の皆さんの余裕がなくなっていっていることを
感じざるを得ない日々を過ごしていました。

 

そんな中で考えたのは
「私が大事にしたいと思っていることは、本当に大事なことなんだろうか・・?」ということでした。

 

生き残るために、お店を続けるために、何を残して何を守るか。
取捨選択をした先に、残したものをどう磨き直していくか。
大事にしたいものと向き合い直すことが必要なタイミングでした。

 

そこで、「クルミドコーヒー解剖学カレッジ」第一期のテーマに戻ります。
「自分は“何を大事にしたいのか”」。
クルミドコーヒーで育まれてきた関係性や取り組みについて、
改めて全身を使って向き合っていくことで、大事にしたいことを見つめ直していく。

 

私が第一期で出会えた、私にとって大事なことは、
「許し合えること、信じ合えること」でした。
どちらも、相手がいなければできないことです。
私にとっては、人とともに生きるということが大事なことでした。
それは、家族とか友人とか同僚とか、
そういう範囲からも少しはみ出た人たちも含めて。
まちとか、社会とかとも
許し合いながら、信じ合いながら生きることができたら
どんなに幸せだろうかと思うのです。

 

その大事なことを守っていくためには
まず自分が許すこと、信じることから始めること。
人を大事にすることで、自分のことも大事にできる。
そのことを学ばせてもらいました。

 

今回の「クルミドコーヒー解剖学カレッジ第二期」では
クルミドコーヒーというお店自体もそうですが
個人的にはもう一歩外に出て
まちや社会との関わり方について
また向き合い直せるといいなと思っています。

 

店主かげやまが、以前
「大きなシステムの対義語は、小さなファンタジーである」と話していたことがあります。

 

小さなファンタジーとは、「こうなったらいいな」を想像し、創造していく力ともいえます。
クルミドコーヒーの周りで育まれている
「こうなったらいいな」が具現化し
取り組みとして続いているものたちを体験していく中で、
小さなファンタジーを生み出すこと、育んでいくことに
向き合っていけたらなと思っています。

 

ここまで書いていながらですが
クルミドコーヒーの取り組みを通じて見る景色のものの中には
心惹かれるものもあるかもしれませんが
もしかしたら「こんな非効率なこと・・」と
ちょっと引いちゃうようなこともあるかもしれません。
(わたくしももちろん経験済です!笑)

 

それでも、確かにそこに流れている
あたたかな血液のようなものは感じていただけるはずです。
私はその、人間くさい部分、面白いなって思っています。
完璧じゃないけど、愛おしい。
そんな時間を、カレッジに集う皆さんと共に過ごせたら幸せだなと思います。
ご一緒できますことを、楽しみにしております

 

<サブカレッジマスター間渕より>
こんにちは。クルミドコーヒースタッフの間渕です。
私がクルミドコーヒー解剖学カレッジの第一期に参加したのは
クルミドコーヒーにアルバイトスタッフとして働き始めてすぐの頃でした。

 

いのちの蠢きを感じるクルミドコーヒーという場に惹かれ
お客さんとしてではなく、ここで働く、という関わり方を選んでからは
「カフェをやる」ことに真剣に向き合う先輩たちの熱を肌で感じながら
日々目まぐるしく移り変わる景色、そのきらめきに、ただただ夢中になっていました。

思えば当時の自分は、自分のことで精一杯でした。
自分には何が出来るのだろう?
自分の目指す姿はどんなものだろう?
自分はどうしてここで働くことを選んだのだろう?

 

私にとってカレッジの第一期は、ひたすら「自分」と向き合う時間でした。
自分の中のもやもや、ザワザワとした何かを
信頼できる仲間に打ち明け、打ち返してもらうことで
気持ちをひとつひとつ確かめ、整理をしていく。
とても豊かで、大切な時間を過ごすことができました。

 

そして、クルミドコーヒーのお店に立つようになって、いま2年ほどが経ちました。
アルバイトから社員となり
たくさんの先輩たちを見送り、たくさんの後輩たちと出会い、
今では大きく景色が変わったように思います。

 

自分自身の変化としては、「自分への問い」から一歩抜け出したいま
「目の前のあなた」へと、自然と向かうようになったと感じています。

それは、日々お店に立つ中で
少しずつ「顔のわかるあの人」が増えてきたということも大きく影響しています。

 

(あ、あの人、今日も来てくれた!)
(あの人、まちのイベントのお手伝いをしてくれていたな)
(今日の野菜はあの人が届けてくれたものだな)

 

お店に立ち続けるって、面白いなと思います。
お互いに名前も知らない、話したこともないけれど
何度も顔を合わせていくうちに
安心や信頼のようなものまで育んでいるようにも思うのです。

 

そのうちに「あの人ならきっと喜んでくれるだろうな」と
そんなことばかりを考えながら、お店をやっているのです。

 

第二期では「目の前のあなた」と関わり
「私とあなた」の関係性から
「まち」や「社会」という形を成していくことを実感として持ち
そこから広がる未来とその可能性を、探っていきたいと考えています。

 

「クルミドコーヒーの森」で、先輩たち、まちの仲間、
そして「目の前のあなた」に学びながら。
また私自身も「あなた」の鏡のような存在として学びの機会になれるように
サブカレッジマスターとしてもサポートをしていければと思います。

 

どうか、「あなた」とご一緒できますように。
お会できますことを楽しみにしております。

 

クルミドコーヒーの森を歩いてみることで、自分や社会を知る

概要

名称クルミドコーヒー解剖学 第二期
テーマクルミドコーヒーの森を歩いてみることで、自分や社会を知る
カレッジマスター合地茜
サブカレッジマスター間渕真梨子
開催時期2024年10月〜2025年3月
開催回数11回(+課外活動あり)
曜日・時間日曜9:00〜11:00を原則とする
メインキャンパス

クルミドコーヒー、国分寺の街なか

卒業資格

卒業文集(参加者全員の文章を1冊の文集にします)

参加費

65,000円(税込)

定員15名
最少催行人数5名
応募〆切2024年10月14日(月)24時
選考

エントリーフォームの内容に基づき、カレッジマスターもしくはサブカレッジマスターによる面談(約30分)を行い、その後通知します。定員内であっても、お申込みをお断りする場合があります。

選考結果の通知

2024年10月18日(金)24時までにメールにてご連絡します。

振込期限2024年10月25日(金)18時
特徴

・初回のイントロダクションで、クルミドコーヒーを取り巻く要素整理をするところから始めていきます。

・第2〜4回はクルミドコーヒーに縁の深い方達をお呼びしてお話を伺っていきます。

・課外活動への参加は、有志とします。

・クルミドコーヒーにゆかりのある場でのフィールドワークもする予定です。

日程
(予定)

第1回  10/27(日)イントロダクション

第2回  11/17(日) スタッフトーク①デザイン、珈琲のこと

課外活動 12/1(日)  文学フリマ

第3回  12/8(日)スタッフトーク②クルミド出版のこと

第4回  12/22(日)スタッフトーク③メニューづくりのこと

第5回  1/5(日)ぶんじ食堂(もちつき)

第6回  1/19(日)まちの農家さんを訪問(予定)

第7回  2/2(日)まちの寮“ぶんじ寮”を訪問(予定)

第8回  2/16(日)店主影山トーク

第9回  3/2(日)カレッジ生意見交換

第10回 3/23(日) 初稿発表会・意見交換

第11回 3/30(日) 卒論発表会・振り返り

(日程は変更される可能性があります)


(※日程は変更される可能性があります)
クルミドコーヒー解剖学 第二期に申し込む

カレッジ一覧

合地茜

クルミドコーヒー解剖学 第二期
カレッジマスター
合地茜

田村 民子

伝統芸能カレッジ2024
カレッジマスター
田村 民子